ケンくんは同じ高校の同級生で、付き合って一年半を経過していたけどまったく飽きることもなくて、仲良しカップルだって周りからも羨ましがられる程だった。 自分自身、上手くいっていると思っていたからケンくんの言葉が理解できなかった。 「今までありがとう。じゃあね。」 そう一方的に言って私を置いて行くケンくんの後ろ姿を見ていた。 そんなときに一本の電話がかかってきて、頭が真っ白だった私は思わず電話の通話ボタンを押してしまった。