一つ。
私の事を“いとさん”と呼んだ。
ーー私は許可した覚えはない。
二つ。
楓の事を“楓ちゃん”と呼んだ。
ーー二人はいつから親しいのか。
三つ。
楓と浩兄の関係を知ってたっぽい。
ーーなんで私だけ知らないんだ!!
私はしゃがみ頭を抱えた。
「あ、あの、いとさん?」
心配そうに私を見るヘタレ。
その横に近寄って来た浩兄が私の脇に手を入れ立ち上がらせ、テーブルの椅子に座らせた。
「お前が聞きたい事は後で言うからとりあえず、飯、食おうか。」
こういう時、浩兄は私の事をよくわかってるなって思う。
『わかった。』
そう言って他の三人も席に着いた
……が、
『この配置はおかしいんじゃないの??』
「えー、そんなことないよ!ね、ひーくん!」
「な、楓!」
私の向かいに楓、その隣に浩兄。
私の横にはヘタレ教師が座っていた。
「す、すいません…」
『いいですよ、先生のせいじゃないですし。』
食事時まで横でビクビクされてはたまらない。
向かいで“あーん”と食べさせて貰っている浩兄にイラッとした。
『リア充、爆発しろっ』
そう言って私は何故か先生に鍋をよそっていた。
