『きゃっほ〜〜〜い!!!!』

「何だよお前何が『きゃっほい』だよ。朝からうざい程のハイテンションだな。気色悪りぃ…。」

『も〜輝さんてば目付きも口も悪いんだから〜〜!!そんなんじゃ子供が恐がって逃げますよ??』

「ほっとけ!!!!」


朝から輝さんの嫌味を聞かされたって気にしない。

今のあたしはいつも以上に心が広いのだっ!!


何故なら―――


『何てったって今日から夏休みですよっ?!サマーバケーション!!!!これがテンションがハイにならずに居られるかっての!!!!!!』

「良いね〜学生の醍醐味だよね夏休みって。楽しいイベントたくさんあるしね。」

『ですよね!!!!』


さっすが弘さん。
分かってる〜ぅ!!

そう。今日から夏休み♪

あたしは今から何をして遊ぼうかどこに行って遊ぼうかワクワクだ。

樹里ちょんや他の友達ともたくさん遊ぶ予定。

ムフフ…楽しみ〜〜!!


「でも夏休みって課題とか出るんだろ??何か遊ぶことしか考えて無さそうだけど平気なのかよ。」


と、お約束のように折角の良い気分をぶっ壊してくれた輝さん。


『課題〜??何それ食べ物??おいしい??』

「その様子じゃやっぱあるんだな…。」


はぁ〜と溜め息をついた輝さんは露骨に呆れた顔をこっちに向けてくる。


『そんなもん、あってないようなもんですよ。』

「いやいやお前よく考えろ??!!どう考えてもあってないようにできねぇだろーがっ!!!!」


うっさいなー

親ですかあんたは。


いや家の親は勉強に関しては何も言ってこない。

空手さえちゃんとやってればそれで良いらしい。

まぁそれはそれで親としてどーなんだ…??



という突っ込みは、この方があたしにも都合が良いから敢えてしないけどね!!