「岸田、戸川。万屋の方達を外の門までお見送りしてくれ。」

「「はい。」」


前に登場したボディガード岸田(立ち位置右)とボディガード戸川(立ち位置左)。

ってか左は戸川って名前だったのか。今判明したよ。


「では私達はここで。道中気を付けて帰って下さい。」

「菜子、また今度楽しみにしてます!!」



あたし達三人は七瀬川さんと愛羅、たくさんの執事さんやメイドさんに見送られて玄関を後にした。


「この度は本当にありがとうございました。」


ボディガード戸川(立ち位置左)が言う。


「我々も元気の無い愛羅お嬢様のことが心配でした。あなた方のおかげで解決しました。本当にありがとうございました。」


ボディガード岸田(立ち位置右)が言う。


「…いや。俺等だってしっかり報酬貰ってるわけだし。そんなに礼言われる程じゃねぇよ。」

「いえ。あなた方は報酬のためだけにやっているようではありません。愛羅お嬢様の立場などに立って真剣になってくれてました。」

「だからこそ、感謝しているのです。」

「ま……良いけどよ。」


輝さんは少し照れてるようだ。


「「では、お気を付けて。」」


門でボディガード達に見送られる中、あたし達はバイクに乗り込んで家へ帰った。