裏道万屋の事情

あたしが愛羅と話している間に輝さん達が七瀬川さんと交渉し、あたし達と一緒なら…ということで見張りを一切付けず、愛羅が家を抜け出すことを承諾させてくれた。

THE 連携プレイ。

もちろん愛羅にはそのことは内緒。

ごめんよ。
これも君のためなのさ――


「今日は丁度誰もここにいないので、今のうちにこれで抜け出しましょう!!」


そう言って愛羅がおもむろに手に取ったのは、長いロープ―――



いやいや…まさかね。

まさかそれはないよね…。


というあたしの察しは、愛羅が窓にロープを括り付けていることによっていとも簡単にぶち壊された。



や、やっぱり――

そうなるのね〜〜〜っ??!!








その後あたしの予想通り、窓からロープをつたって家から抜け出した。









このお嬢様。

パネェくらい力持ち。

&パネェくらい超駿足。



……たくましいお嬢様も素敵だよね、うんうんっ!!!!

あたしは好きだようん!!!!




ちらりと後ろを伺うと、輝さんと弘さんはちゃんと着いてきていた。







ってか今更だけど、あたし蓮さんと会って一体どーすれば良いんだろ――??


蓮さんの品定めか??(失敬)


うーん………。

何かちょっぴり不安になってきたぞー??





色々考えていると、あっという間に公園に到着してしまった。