『…………。』
そーゆーことか…
なるほどね。
『あたし忘れ物したみたいなんで学校戻ります!!』
踵を返したあたしはもう一歩踏み出す前に輝さんに襟を掴まれて進行を阻止された。
「まさか逃げようなんて思ってねぇよな〜??」
『そんなーまっさか〜!!宿題のプリント机に忘れちゃって〜!!』
「お前が真面目に宿題取り組む姿なんて夏休みの課題の時しか見たことねぇんだけど??」
『そりゃーみんなが寝静まった後にですね〜あたしのたゆまぬ努力があるわけでして〜』
「ま、とりあえず――」
「今日は諦めたまえ、ナオ!!何てったってこの僕がまたこうして訪ねてきてあげたのだからね!!折角目の前にいるというのに僕と一緒にいられないのは一分一秒でも惜しいだろう??!!宿題なんてまたいつでも出されるのだからね!!!!」
あれ…デジャヴ…??

