――ガラッ――



「お前らとっとと席着けーホームルーム始めっぞー。」



我らが担任の千石 肇(センゴク ハジメ)、通称千ちゃんが教室に入ってきてそう言った。



ちなみに千ちゃんは見た目なかなかのイケメンだが、実は元ヤンで当時はその道では有名な人だったらしい。


見るからにやる気を全く感じられないが、親しみやすくて生徒からは結構人気。


24歳でまだまだ駆け出しの教師にして人望も厚かったりする。



「えーっとー夏休みも終わってかったるい学校がまた始まった訳だがーぶっちゃけお前らより俺の方がかったるいんだぞー。」

「千ちゃん教師がそんなこと言っていいのー??」

「俺だからいいのー。」



何それー!!

クラス中が笑う。


千ちゃんのこのゆるさとだるだる感が良いんだよねー。



「でー俺もお前らもかったるいこの時期にーさらにかったるいもんを決めなきゃいけない訳よー。じゃーまぁとりあえず俺はかったるいからー敬太と京子、後の進行任せるわー。」



そう言ってイスにドカッと座って寝始める千ちゃん。


寝ちゃうのかよ!!!!


さすが千ちゃんだ!!!!



ご指名されたクラス委員の永山 敬太(ナガヤマ ケイタ)と広瀬 京子(ヒロセ キョウコ)はかったるそうに前に出た。



半年経って今更だけど…





このクラス大丈夫…??


完全に千ちゃんのかったるい精神がクラス全体に影響を及ぼしてるんですけど!!