裏道万屋の事情

そして数時間後――



















嵐を捕まえ、あたし達は2台のバイクで海へ到着。



「おーい!!みんなー!!!!」

『あっユウさん!!』



あたし達の元へユウさんが駆け寄ってきた。



「元気そうだな!!みんな来てくれてマジ助かるわー。忙しいとこ悪いな。」

「全くだ…。」

「まぁまぁ…来たからには頑張ろうねー。」

『で、あたし達どーすれば良いんですか??』

「おーナオ!!とりあえずみんな今から店に出てもら――」

「とりあえずお前等3人先行っとけ。」



輝さんがユウさんの言葉を遮り、弘さんと嵐とあたしにそう言った。



「は??いや、みんなで――」

「ユウ、先にお前に話がある。」

「え…あ…。…あぁ、分かった。」



輝さんの真剣な眼差しにユウさんも何か感じたらしく、頷いた。



「お前等もさっさと行った行った!!!!」



輝さんはあたし達をシッシッと手で追い払う仕草をする。



『はぁ?!何であたし達だけ――』

「はーい。菜子ちゃん、嵐くん、僕たちは先行こうねー。」



弘さんはあたしと嵐の手を引いて店の方へ歩き出した。





………保護者かっ!!!!

























「…で、話って…??」

「あぁ。…実は菜子と嵐のことなんだけどよ――…」