裏道万屋の事情

あたしは諒と樹里も誘っていこうと思った。



『ヨリさん車ですよね??あと2人誘いたいんですけど…』

「何を言っているんだい??僕が車を運転する訳ないだろう。」

『え?!じゃあ一体何で来たんですか??!!』

「もちろんエリザベスさ!!そんなに乗せてほしいなら乗せていってやらないこともないよ!!あぁ、僕は何て優しいんだろうね!!」



こいつ…!!

明らかに急ぎの内容だってのに馬で来るやつがあるかっ?!


どんだけ時間かけてんだエセ貴族め!!!!


しかも馬が交通手段とかどんだけ〜!!!!!!



『…使えねー…』



ボソッと呟いたあたしに、



「ん??何か言ったかい??」

『………別に。』



ヨリさんが尋ねてきたが軽く突き放す。



車がない。

ということは…



自動的に輝さんと弘さんがバイクで、あたしと嵐はその後ろに乗るという感じになる。



つまり諒と樹里は呼べない。



流石に自腹であそこまでわざわざ来てもらうのは、いくら友達だとはいえ気が引ける。



…仕方無い、か。
























…全ては人の家で偉そうにソファに腰掛けて茶をすすってるこの悪の根源のせいだ――!!!!