裏道万屋の事情

「愛羅お嬢様に会いに来て下さったのですか??」

『そうです。』

「そうですか。」

『はい。』

「………。」

『………。』



会話続かねぇっ!!!!


どーしようかこの感じ。


ボディーガードってやっぱり堅くて喋りづらいな。


















と、会話続行に困り始めたその時――



「仕事があるので失礼します。またいらして下さい。」

『あ、はい。ボディーガードは大変ですね。仕事とはいえ身体張って人を守るんですから。』

「…………………いえ。」



ん??

なんだその間は??



ってか………



『…あの〜…気になってたんですけどその袋何が入ってるんですか??』



ボディーガードが何故スーパー飯田の袋を持っている…??

敢えてずっと突っ込まなかったが、あまりの不釣り合いさに耐えきれなくなったあたし。



「これは…その…食材です。」

『いやいや、何で大手化粧品会社の社長の家がスーパー飯田で食品を購入するんですか?!ってかあたしも御用達だぞコラ!!!!』

「……………。」



焦りを見せるボディーガード戸川。


何だ何だ?!

めっちゃ気になるっ!!!!



そしてスッと真顔になった戸川。



お??

話す気になったか?!





















「ではこれで。」



スタスタと足早に去るボディーガード戸川。

























…………………………。
































あいつ逃げやがった!!!!!!