諒と樹里も病院の前で合流し、5人で中に入る。



輝さんが全員分の受付をしに行っている間、4人でロビーの椅子に座って待つ。



『…………。』

「…………。」

「…………。」

「…………。」



…って暗い暗い暗い!!!!



なんだこの葬式にでも来たかのような雰囲気は?!



大丈夫…

嵐はきっと大丈夫…



「…おい、お前等暗すぎだっつの。」

「輝明さん…。」



諒が弱々しい声で言った。



今回一番責任を感じてしまっているのは諒かもしれない。


けど、その発端であるあたしの方が悪いよ…



と、また沈みかけたあたしだが、



「あの後嵐のやつ目ェ覚ましたらしいぞ。今は特に異常無いそうだ。」

『…ほ、ホントに???!!!』




輝さんの一言でまた元気を取り戻した。



「あぁ。食事もちゃんと摂ってるってよ。」

「そっかー本当に良かったねー。」



弘さんも安堵の声を漏らし、諒と樹里は笑みを浮かべた。



「んじゃ行くか。」



あたし達は嵐の病室へ向かった。