「え??菜子ちゃんまだ来てないの…?!」

「どーゆうことだ??弘。」


嵐と諒の元に最初に戻ってきたのは輝明と樹里。


それからしばらく経ち、人数分の綿飴と焼きそばの袋を両手に提げて一人で戻ってきた弘。


菜子だけがまだ戻ってきていない。



「菜子ちゃんには僕は綿飴を買ってくるから先に戻ってるように、って言ったんだけど…。」

「来てない…な、嵐。」

「うん。」

「あたしには別に何も連絡入ってないし…。」

「俺にも入ってねぇ。…っつー事は―――」



輝明を除く4人は輝明の方を向く。




























「…どーやらまた厄介な事に首突っ込んだっぽいな。――あいつは。」



輝明、樹里、諒は溜め息をつき、弘久は苦笑い。


嵐は当然のごとくノーリアクション。














「「「「「(一体どこ行ったんだ…??)」」」」」



表情は違うものの、5人がそれぞれそう思った。



「とりあえず、手分けして探すぞ。諒は嵐と、樹里は弘と行動しろ。俺は一人で行く。各自、菜子を見つけたら他へ連絡しろよ。」



輝明の指示により、5人は行動を開始した。