でも樹里に逆らったら…



それもそれで後が恐いし………。





『まぁ細かいことは良いじゃないですかっ!!夏ならではの楽しみですよ?!お祭りって!!!!』

「い・や・だ。何でわざわざ自分から疲れるとこ行かなきゃなんねぇんだよ。」



あーやっぱ思った通り、輝さん連れてくのキツいな。

てこでも動かないって感じだよ。



『弘さぁぁ〜ん…。』



困ったときの弘さん頼み。


「僕は賛成…って言いたいところなんだけど、実は僕も人混み苦手なんだよねー。」



な、何ぃっ???!!!

弘さんが反対なんて前代未聞だ!!!!

明日は槍が降るぞ!!!!!!



『そんなぁ〜…。』



このままじゃ樹里に何て言われることやら…











と、その時――























「ごめんくださーい。」





玄関から女性の声が聞こえてきた。



「おい、つまんねぇこと言ってねぇでさっさと出迎えに行け、ポチ公。」

『へいへ〜〜〜い…。』



全く人使い荒いな!!!!

心の中で、…あくまでも心の中で毒づきながらあたしは玄関へ向かった。





こんなときに一体何の依頼だっての!!!!









これは完全に八つ当たり。