「大体こんな廃墟にあいつは何の用があんだ…??」



奥へと進みながら輝さんが言う。



「…萌葱さんに音沙汰なしにしてるのと何か関係あるのかな…??」

『そもそも…嵐は何でお世話になった人なのに避けてんだろ…??』



本当に分かんないことだらけだ。

ついさっきまで一緒に過ごしてたのに、何だか今はもう遠い存在に感じる。



「…まぁ…どっちにしろ行ってみるしかねぇな。行けば白黒はっきりすんだろ。」

『………うん。』



話がまとまりかけたその時──


















──ガッシャァ──ンッ!!──














『「「っ?!」」』





突如ガラスが激しく割れる音が鳴り響いた。



「………どーやら呑気にしてらんなそうだぜ??やっぱ何かあるみてぇだな。」



輝さんのその言葉に、弘さんとあたしは無言の肯定。













「行くぞ。今の音は下の方から聞こえたはずだ。」



あたし達は階段へ急いで向かった。


階段は上と下両方にのびている。

それにしても、上はともかく地下に部屋があったなんて………。



このカラオケ店マジ怪しすぎだろ!!!!