『えーっと……』



意気込んでお店の中に入ったは良いものの───





『嵐はいずこぉ〜〜!!!!』



よく考えたらここは元カラオケ店。


部屋の数が多すぎて嵐がどの部屋へ行ったのかまったく見当が付かない。





全部のドア開けて確認していくのも嫌だし……


ってか何か出そうじゃん??

開けた瞬間にこう……わぁ!!みたいな。

え??

お化けが怖いのかって??



あら嫌だわ〜読者の皆様ったら!!!!

この菜子様に限ってそそそそんなよく分からないものが怖いなんてことある訳無いじゃないの!!!!!!

失礼しちゃうっ!!!!













………………。













やっぱ帰ろうかな…??


いやほら、輝さんあたしがいなくてきっと寂しがってるだろうしね、うん!!

あたしってば優しい!!!!



別に怖くないよ??!!










よしっやっぱ作戦変更!!





主人公が進まなくたって物語はなるようになるんです〜♪

作者次第なんです〜♪
(ハードル上げんな!!)


さぁ帰ろう!!!!!!



あたしは振り返りながらドアを急いで開けた。





───ガチャッ!!───





















「─────っ!!!!」

『で、出たぁ〜〜〜〜〜!!!!!!』



あたしは顔を両手で抱え込んでしゃがんだ。

体がガタガタ震えだす。





ど…ドアの外に何かいるぅぅぅっ!!!!

何か黒い固まり(逆光だから)がぁぁ〜っ!!!!!!


むむむ無理!!

本当勘弁して〜!!!!!!



神様!!

いや、むしろお母様!!!!



お化けに蹴を食らわして助けてください!!!!!!