───ギギッ…───



ひどく軋む音と共にドアが開き、お店の中に外の光が少し差し込んだ。


あたしは目を細めてその中を見渡した。





中はごちゃごちゃしていた。

というか、一言で言うなら悲惨だった。





割れた食器やら椅子やらが辺りに散らばっていたり…


壁には何かが叩きつけられてひどく歪んだ跡があったり…



何より、埃っぽさとカビ臭さとが混じった空気が充満していて気分を害するために入る気が失せる。



嵐、こんな中平然と入っていった訳??!!

信じらんない!!!!!!

どんだけ強者だよっ??!!











『……どーしよ…。』



入ることに気が進まない。


でもここまで来ちゃったんだし……

行くっきゃないよね??


行けば嵐いるしね!!



ってかここで主人公が進まなきゃ物語だって始まらないんだ!!!!


って、何かあたし今結構格好良いこと言った!!!!!!



よし、その意気だ菜子!!









『ポジティブシンキーング♪』






ってな訳で…



次回。







『「叶 菜子、怪しいカラオケ店にドキドキ大潜入☆の巻!!」をスペシャルでお送りしたいと思います♪お楽しみに!!!!』























「………いや…どうせいつもと大して変わりはねぇだろ………??」

「潜入って響きは確かにちょっとドキドキだけどねー。」












そんな聞き慣れた突っ込みが後ろから聞こえたのは、




絶対きっと多分…気のせい…??



教訓14... -end-