裏道万屋の事情


嵐を尾行すること数分…



嵐はあたしが家を出たとき真っ先に向かったあの公園へ入っていった。



一体何の用だろ??


ってかそういえば、この公園って輝さんと出会ったり嵐と出会ったり不良を撃退したり…万屋にお世話になったばかりのときに色々あったなぁ〜。


まぁ今だってまだ居候してからそんなに経ってないけどさ。

何だかこの間にあまりにも沢山のことがありすぎて、ずーっと昔からみんなと一緒に暮らしてたような気がする。


不思議だなー。



入り口付近の木陰に隠れ、嵐の様子を伺う。





嵐は砂場の横の草むらの前で立ち止まる。



『何やって、ん………って…、』



ぬわあああああ〜〜〜っ??!!





何と草むらの中からたくさ〜〜〜んの猫達が出てきて嵐になつく。


えっちょっと。
軽く50はいるんじゃないかあれっ?!


何っ!!

何一体っ??!!



まさか猫使いか??!!

猫娘ならぬ猫息子なのか彼はっ???!!!



……ん??
息子だと若干ニュアンス違ってしっくり来ないぞ??





――って、そんなこたぁどーでもいいっ!!!!!!