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「ってか…今更だがよ…。あいつは男に引っ張られ合うような魅力のある女か……??」

「全く以て今更だね、テル!!そしてそんなのある訳ないだろう??」

「こんだけ人口多いしさぁ〜世の中には物好きだってたくさん居んじゃね?!」

「まぁおそらくはそういう事だろうねっ!!」

「……確かに。」

「あはは、何か菜子ちゃん凄い言われようだなー。居たたまれない……って、あれー??二人取り残されて話してたと思ったらいきなり向かい合ったよー。」

「何するつもりだろうなっ??あの二人。」

「これはきっと愛の決闘をするのだねっ!!!!」

「マジぃ???!!!」

「まーたてめぇはそんな確証も無いことを………





って本当に闘ってる?!マジで蹴りとか繰り出し合ってんだけどっ?!あいつ等!!!!」

「ほら、僕の言った通りだろう??」

「ってか、あの二人めちゃくちゃ強くねぇ?!俺絶対勝てないんだけど!!!!」

「そういえば嵐くんて小さい頃から知らない男の人が空手教えてくれてたって言ってたよねー。」

「あいつも菜子の幼なじみって事は叶道場にでも通ってたんだろうな、あの強さだし。」

「えぇっ?!ナオって叶道場の娘だったの??!!」

「知ってんのか??」

「だって口コミで有名じゃんあの道場っ!!!!強いだけじゃなくてあそこの夫婦のキャラが超濃いってさ。」

「この親にしてこの子あり、ってか…??」

「輝知らなかったみたいけどあの道場本当有名だよー??」

「そうかいそうかい!!道理でナオの蹴りはあんなにクリティカルヒットだった訳だねっ!!」

「………てかさ。あれ決着着かなくね??どー見ても互角じゃんっ。」



男達は遠くから闘いを見守っていた。

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