パタパタと奥から足音が聞こえてきてすぐ、一人の男性があたしと輝さんの前に現れた。

その人はこれまた整った顔立ちで、落ち着いた雰囲気の背の高い男性だった。

年は見た所輝さんと同じくらいかな??


「輝、夜中なんだからもっと静かに……って、どちら様??まさかこんな時間に依頼人??」

「―――いや。公園で拾った。」

「…はあぁっ??!!」

『ちょい待ちっ!!!!ちょっと何ですか輝さん!!その犬でも拾ってきたかのような流れの発言は?!!!』

「俺ガチでねみぃから、弘、そいつに空いてる部屋適当に案内してやっといてくんない??じゃ、おやすみー。」


いやいや!!!!!!!!
何ですのんっこの人!!
この人絶対あたしの両親とでも渡り合えるよ!!!!

大きなあくびをしながら去っていく輝さん。

…って、おいおいっ!!!!
ちょっと待てコラッ!!!!!!