「…はんっ!!…まぁ後で覚悟しとけよ。」



何か企んだようなブラッキーな笑顔でそう言った輝さん。


…恐っっっ!!!!!!

あたし今度こそ殺られんじゃねっ??!!ってか絶対殺られるっ!!!!


バイクから振り落とされそうになっていたあの日の記憶が一瞬脳裏をかすめた。



ブルッ…



…ぅわおっ………

このクソ暑いのに何故か寒気が―――?!



「それより、お前とっくに休憩時間終わってんだけど??サボる気かコラ??嵐もだぞ。」

『そそそそんなっ!!滅相もございません!!嵐早く戻ろうっ!!!!じゃ、またね二人とも!!あたしが生きて戻れたらまた仲良くしてねっ!!』

「忘れてた。」



あたしは嵐を引っ張り、その場から(もとい、輝さんから)逃げるようにして超特急で店へ向かった。





「あいつが騒がしくしちまって悪かったな。まぁ…閉店後はヒマしてるだろうから、そんときにでもまた構ってやってくれ。じゃーな。」










「…何か…あいつもいつの間にか大変そうだな……。」

「…でも―――







輝明さん…やっぱ格好良い………。」



「…は??おーい、相原〜??…はぁ。………ダメだこりゃ…。」