翌朝、早見さんは本当に5時に迎えに来た。


ってか早過ぎだろディ○ニーランドに行く気かってのっ!!!!


あたし達は早見さんの車に乗り込み、海に向けて出発した。

本当なら今日は楽しい気分で海に向かうはずだったのにさ――…


「あ、みんな俺の事は『ユウ』って呼んで??自己紹介でもそうだからさ。みんなは『テル』、『ヒロ』、『ナオ』、『アラシ』な!!」

「あー分かった分かった。っつか聞きてぇんだが、一体何が原因で喧嘩したんだ??」

「あぁ…。聞きたいか??ご飯派の俺とパン派のあいつ等の意見が食い違った理由を。」

『ご飯派とかパン派とかそんなどーでも良い情報要らないから、とっとと理由話して下さい。』

「あれはある朝のことだった――…」















「あれ、ユウさん??パンがねぇんスけど??」

「あぁ、切れたんじゃね??まぁ良いだろご飯で。ご飯は良いぞ〜??」

「はぁっ??!!何言ってんスか!!俺等が朝は断固パン派だって知ってるじゃないっスか?!」

「そろそろお前等もご飯派に切り替えたらどうだ?!パンよりご飯の方がパワーが出るし腹持ち良いし経済的だぜ??」

「パンを侮辱しないでほしいんスけどっ??!!俺等はパンをこよなく愛してるんス!!!!」

「無いもんは仕方ねぇじゃん。」

「あったま来た〜〜!!!!もう俺等海の家なんて手伝わねぇっスから!!!!」

「おいっ!?ちょ、待てよっ!!!!!!」













「………と言う訳だ。」

「小学生かお前等はっ?!何だその下らねぇ理由!!!!」

『と言う訳だ。じゃねぇぇぇえっ!!!!!!あたしはあんた等のそんなしょーもない喧嘩のせいで女を捨てたんかいっ!!??ざけんなゴルァッ!!!!』

「まぁご飯もパンも捨て難いよなー。」

「俺おいしければどっちでも良い。」

『何冷静に分析してるんですかっ???!!!』

「っつかてめぇ等もちったぁ怒れや!!!!!!」

「まぁまぁ落ち着いて二人とも。」

『「落ち着いてられっかぁぁぁあっ!!!!!!」』



あたしの自慢のロングヘアー。

マジで返せこんチクショー。