あたしは樹里と夏休みの遊ぶ予定について部屋で電話をしていた。



(「ちょっと急だけどさ、明日から二泊三日で海行こうよ!!あたし今日から部活一週間OFFなんだ。前に折角水着買いに行ったじゃん??着なきゃ勿体ないっしょ!!」)

『はいはいはい!!大賛成なりよ〜!!!!海超行きたいし!!』

(「よっしゃ!!決まりだね。夏といえば海での出会い、そして恋っしょ!!」)

『ははは…樹里気合い入ってんね〜。』

(「当たり前っしょー。後、行こうとしてる海なんだけどね、超凄い海の家とかあるんだってさ。楽しみだわ〜!!)」

『何がどう超凄いの??』

(「ふっふっふ…まぁそれは行ってからのお楽しみ〜♪それとさ、他に前橋も誘う??誰か前橋の友達も誘ってもらってさ??」)

『えー…諒〜〜〜??』

(「…あんたマジ前橋の扱いひどいよな。」)

『だって諒だし。まぁしゃぁないから誘ってやっても良いけど??』

(「……はぁー……。」)


何だよ樹里ちょん、その溜め息は。

まぁいっか。


ってか海とかかなり久しぶりだー。

いっぱい泳ぐぞ〜。

あと魚もいっぱい捕まえるぞ〜〜ムフフ♪



コンコンッ



あたしがあれこれ楽しい妄想を繰り広げていると、ドアがノックされた。

携帯を口から離し『どーぞー』と言うと、弘さんが入ってきた。



「菜子ちゃん電話中ごめんね。悪いんだけど依頼人が来たから下に来てくれる??」



あたしは手でOKサインをした。



『ごめん樹里ちょん!!ちょっと用事あるからまた後で電話するね。』

(「はいよー。じゃぁ時間とかはまた後で。」)

『ばいちゃっ!!!!』



あたしは電話を終え、輝さんと弘さんと依頼人が居る客間へ行った。