「幸司っ!もーすぐバレンタインですねっ」 学校で悠生が絡んできた 「だから?」 「んもおー、わかってんだろ?バレンタインといえばっ、女子から手作りのチョコが貰えるチャーンスッッ」 「よかったなー」 「…。と、とにかく、姉さんゲットのチャンスでもあるんだよ!」 「悠生うるさい。あと、もういいから」 俺の言葉に、悠生は違和感を感じたのか表情が変わった 「おま」 「何も聞くな」 また空気読まなさそうな悠生に言葉を遮るように話すと、寂しそうに黙る