「おい、な、何してんだよっ」 恥ずかしいあまり、抵抗するけど音亜は無邪気に「いーじゃん」とか言って腕を離さない。 俺からしたら全然良くないんだよ……。 意識しないように、ドキドキを隠しながら歩く。 「どこ行くの?」 「買い物ーっ。明日光子さんの誕生日でしょ?」 なるほどな。 まぁ、そうだとは思ったけど……。 ライン見た時、デートとか一瞬でも浮かれた自分が情けなかった。