郁美を抱っこして、部屋につれてくと嬉しそうに枕元に走った。 「幸司」 「音亜、終わった?」 音亜は、光子さんと一緒にご飯の仕度をして、後で皆のプレゼントを買いに行く約束をしてて、俺はそれを待っていた。 「うん、行こっか」 エプロンを外して、結っていた髪をほどく姿に、少し目のやり場に困った。 「どーしよっかあ、今年は」 毎年プレゼントを選びに出かける俺達は、そろそろネタにつきて正直困ってた。