俺の問いかけにプッと笑う。 「居ないよ、だから早く寝なさいっ」 俺にしたらすげぇうれしい言葉だった。 目を閉じた音亜は、昔の頃と全く変わらないで俺には天使に見える。 思春期真っ盛りの高校生の男女が1つの布団で寝る。 どうせ、いやらしいこと考えられるんだろう、 でも……できねえんだよ。 こんなに安心しきった顔で眠られたら。 音亜に気づかれないように額にキスして、俺も目を閉じた。