「あの…ね、その…」


扉の側でモジモジする音亜


きっと、さっき俺がキスした事に対して返事でもしようとしてんだろうな


「音亜」

目を合わせない音亜に腕を伸ばして…


パチン

「いたっ」


デコピンをした。

涙目で額を押さえ、驚いた表情の音亜


「分かってるから。変な意識すんな、ばぁーか。俺達“親友”だろ?」


その言葉を聞いて、涙を浮かべた