ダークブラウンの髪で前髪を少しかきあげ風にしていて、耳にはシンプルなピアスに、するどい目つき



「ごめんね、音亜部屋から出てこなくて…」



「…そ、ですか………すみません」



男には似合わない残念そうな顔で言い、施設を出て行く


俺は何を思ったのか、そいつを追いかけていた。


「おいっ」


俺の声に、男は振り向く。


「ちょっと話いいか」


男は黙って頷いたから、俺は人気のない所へ場所を変えた。