加奈が

「お母様待ってるよ?」

後ろを、指差しながら言った。


ケンは
「また後で!」
小走りにお母様の方へ向かった。


「…頭痛いや!」


ため息をつく私に!


こらえていた加奈が、笑いだす。


「大変だね?ケン君だって!」


「いきなりなんだよね?ケンはいつも!」


「憎めないくせに〜!」


加奈はからかうし。


しかし、本当に憎めない奴が、ケンなんだなぁ…♪


でも?
二十歳過ぎた、社会人の息子に…!


『君』付けはねぇ…?


加奈も私も?首を傾げた!