帰らなきゃ!


「私、始発で帰ります!」

「児玉さん?」


温かいお茶を差し出しながら、言った。

あらまぁ?
美味しいじゃない。


「はい?」

「昨日は、いきなりごめん!」


「……微妙!」


「嫌われたなっ?…俺!」

苦笑いする顔を、ただただ見つめてた。


『ドキッ!!』


私の心臓が鳴った時。


始めて分かった。


成田さんに?

散々振り回されて出た答え。



「嬉しかった!」



飲み干した湯呑みを渡しながら、成田さんの頬にお礼のキスをした!


驚いて、目が点になっていたケンの顔はいまだに、笑えます!