加奈は、私と反対方向へ歩きだした。


あのさー残業代いただけますか?


エレベーターに到着すると同時に私も、やっと追い付いた。

イライラする。


「失礼じゃありませんか?」


怒り爆発だって。


あまりにも自分勝手でしょ!


「言っときますけど、今日だけですから。毎日来られても困りますし?」


「今日は行ってないよ!」


「喧嘩売ってますか?」


「はっ…い?」


「このデパートに喧嘩売場ありますか?」


わざと言ってみた…!


「この、デパートにはあるわけないよ!ここにだったらありますよ。」


ケンはスーツの中から名刺を、取り出し私に、差し出した。

ったく、分かってないじゃん!

ケンのリズムはこんな感じでした!