「っいて……莉子?何押してんだ……よ……………」 目の前に広がる光景。 見たくなかった。 俺にもたれかかるように血を流している莉子。 「莉子………?おいっ!莉子っ!莉子!!!しっかりしろよっ!!!」 まわりの人が何事かと集まってくる。 「通してくださいっ!医者ですっ!」 そんな男の声がして莉子の怪我を調べ始めた。 「誰か!救急車をっ!119番お願いしますっ!」 医者と名乗る人が人に呼びかける。