「奏斗さ。ばかなの?」 「えぇー?いい考えだと思うけどなぁ…」 私が呆れた目で奏斗を見ても、呑気に両手を後頭部にあて余裕そうに私をみつめる。 「莉子の言う通りだよ!あいつが莉子のとこ好きなら効果アリだけど…」 「…好きじゃないならなにも害与えられないよ」 星羅に続いて私もいう。 自分で言いながらズキっと胸が痛んだのは知らないふりをした。