「はや…とぉ…好きぃ…」


"隼人"?

その名前を聞いて振り返ってドアを見つめる。


そうゆう事をしている事は分かっていたけど、いざ壁一枚隔ててそこでしていると思うとショックが大きかった。


頭では"早くそこから立ち去りなさい"とわかっているけど体が言うことを聞かない。


大丈夫。大丈夫。
私には星羅がいる。

星羅にいっぱいギュってしてもらって、慰めてもらおう。



そう思うと少しは冷静さを取り戻し、震えながらも後ろに足を動かした。