二人は真っ先にブライアンとヴァレンテーヌの姿をした魔女の元へ向かった。



「ブライアン!そいつはヴァレンティーヌじゃないよ!」


「二人とも何を言う⁈どこをどう見てもヴァレンティーヌじゃないか!」


「証拠はあるわ!まず鎖骨の…」


ステファニーは言いかけた所で目を見張った。


「…タトゥーがある…どうして…?」


「でももう一つ証拠はあるよ!ブライアンは砂浜の銅像を見たんじゃない?」


「砂浜の銅像?あぁ、あれがどうかしたのか?」


ブライアンはよく分からないが、平然と答える。


「…あれ?」


「やっぱりこの人、ヴァレンティーヌだったの?」



二人が困惑していると、また式の続きが行われた。



「では、誓いのキスをお願いします。」


二人はハッとしてブライアンとヴァレンティーヌの方を見ると、もう唇を重ねてしまっていた。