Le Petit PrincesseII

ヴァレンティーヌの部屋の窓からは砂浜がよく見えた。

砂浜の上にあるヴァレンティーヌそっくりの銅像を、不思議そうに眺めているステファニーが目に入る。

ステファニーは朝食後、砂浜に散歩に来ていたのだ。


「…彼女は危険だ。彼に協力してもらうのが得策ね…」


そんな事を呟いていると、ドアの向こうからブライアンの声が聞こえた。


「ヴァレンティーヌー!着替えは終わったか⁉︎」


それを聞いたヴァレンティーヌが、白いウェディングドレス姿でドアを開けると、ブライアンは驚いたように声を漏らした。



「…ヴァレンティーヌ…とても綺麗だ…!」


だがヴァレンティーヌの鎖骨には、昨日付けたはずの守りのおまじないがなくなっていた。




「…僕の想いが弱かったのか…?」


ブライアンが悲しそうにそう言うと、もう一度ヴァレンティーヌの鎖骨にキスマークを付け、想いを込めた。


ヴァレンティーヌはよく分からず首を傾げた。