そのころエリックは、隣の部屋でブライアンと一緒だった。
「でも何で今日、この国に来たの?」
「いつものあの子がいなかったんだ…」
「え?」
「毎日、赤い髪の美しい女の子が岩の上で歌ってるんだ。美しい赤いヒレに赤紫の瞳…。」
ブライアンはうっとりしながら話していた。
「ねぇ、それって人魚の事だよね?」
「あぁ。あれから僕は毎日あそこにいたよ。だが今日は見かけなかったんだ。」
「それでここに来たの?」
「それはそうさ!」
「もしその人魚が人間になってたらどうする?」
「それはもう、僕の国に招待するね!
今まで陸を歩けなかったからだめだったけど、人間になったなら結婚だってできるだろう?」
「その子が声を失くして話せなくても?」
「声を失くす?」
「うん、実は人間になるのと引き換えに…」
言いかけたところでエリックは口が開かなくなってしまった。
「あれ?何でだろう?いや、悪い魔女が…」
また口が開けないようだ。
「契約を…」
魔女との契約の事や掟の事を話そうとすると口が開かないのだ。
「どうしたんだ?何か変じゃないか?」
「言いたいんだけど言えないみたいで…」
どうやらその契約の事を相手に話せないようになっているらしい。
「でも何で今日、この国に来たの?」
「いつものあの子がいなかったんだ…」
「え?」
「毎日、赤い髪の美しい女の子が岩の上で歌ってるんだ。美しい赤いヒレに赤紫の瞳…。」
ブライアンはうっとりしながら話していた。
「ねぇ、それって人魚の事だよね?」
「あぁ。あれから僕は毎日あそこにいたよ。だが今日は見かけなかったんだ。」
「それでここに来たの?」
「それはそうさ!」
「もしその人魚が人間になってたらどうする?」
「それはもう、僕の国に招待するね!
今まで陸を歩けなかったからだめだったけど、人間になったなら結婚だってできるだろう?」
「その子が声を失くして話せなくても?」
「声を失くす?」
「うん、実は人間になるのと引き換えに…」
言いかけたところでエリックは口が開かなくなってしまった。
「あれ?何でだろう?いや、悪い魔女が…」
また口が開けないようだ。
「契約を…」
魔女との契約の事や掟の事を話そうとすると口が開かないのだ。
「どうしたんだ?何か変じゃないか?」
「言いたいんだけど言えないみたいで…」
どうやらその契約の事を相手に話せないようになっているらしい。