叔母さんが亡くなって2日がたった。
叔父さんは前よりもお酒を飲むようになり、暴力も増えた。
叔父さんは必ず、
「お前は妻も娘も俺から奪った。死神だ!お前は!お前が死んでしまえばよかったんだ。」
そうなのかな…。お母さんも叔母さんも私がいるから死んじゃったの?
私がいなかったらお母さんが病気になることも、叔母さんが暴力で死ぬこともなかった?
全部私がいたから?私がいけないの?
私はこの世にいてはいけない人間なんだ…
それから私は人と接することをやめた。
アルバイトもやめた。
私が大切だと思えば思う人ほど不幸になる。
だって……………叔父さんも死んでしまったんだから。死因はアルコール中毒。お酒の飲みすぎが原因らしい…
私は父方の叔父さんと叔母さんに預けられることになった。
叔父さんと叔母さんはとても優しかった。
でも…だから失うのが恐い。
優しくされればされるほど失いそうで恐い…
だから私は一人暮らしをすることにした。
叔父さんと叔母さんと離れて暮らす。それが1番いい方法だとおもう。
「寂しくなったらいつでも帰っておいで!」
「もうこの家は実子ちゃんの家なんだからね!」
「ありがとう…ございます」
「それと、学校新しくなるけど大丈夫?」
「大丈夫です。すぐ慣れると思います…」
嘘をついた。慣れるつもりはない…
「そうね!たまには実子ちゃんの家にも行くわね!」
「そうだな。顔を見に行くよ。」
「…はい、待ってます。」
叔父さん、叔母さん、ありがとう。
「それじゃ。もう行きますね。」
「ああ。」
「またね!」

私は明日から違う高校に通うことになる。
母方の叔父さん家は元の私の家と近かったから転校せずにすんだ。でも、今回は遠くなったため近くの高校に転校することになった。
って言っても2つ市が違うだけなんだけどね

でも、あの人たちに出会うなんてこの時は思ってもいなかった。