〔side友梨〕
「ッッ痛っ………」
あぁ、私またやっちゃったよ…

「友梨!大丈夫!?」
「あい…ありがと。大丈夫だよ」
「もー本当ドジだね」
「あはは…笑。授業終わったら保健室行かなきゃだな〜」
「もー。先生に言って見学してな」

私、水本友梨。
ただいま四時間目の体育の授業で
足を挫いてしまいました…。

保健室は嫌い。
でも今日は行かなきゃな〜…

……なーんて思っていると
《キーンコーンカーンコーン…》
「ほら!友梨!保健室いくよ!」
「あ!うちもついてく!」
「二人とも…。でも1人でも大丈夫だよ?次、給食なんだし戻ってな!」
「えー?大丈夫?」
「うん!全然!」
「無理しないでね?」
「ありがと。」

ひなと愛。
本当に2人が親友でよかったよ。

《ガラガラ》
「失礼します」
「あら。どうしたの?」
「体育で足怪我してしまって…」
「その座って」

「うーん。捻挫かなー。帰るまでに痛かったら病院いきな」

なんなんだ。この先生は。
適当すぎるじゃないか!!
もう早く保健室から出たい…!!

《ガラガラ》
あ、、誰か来た
上履きの線が緑だから3年生だ
「大倉くん。どうしたの〜?」
「頭痛いんすよ」
「次の授業はなに?」
「プールっす」
おいおい先生…
話してないで早く私の処置してよ!

《ガラガラ》
また来たよ。3年生。
って…え?
この学校で1番怖いヤンキーの先輩だよ!?うそ。ドアで集まってるから通れないじゃん…。

「よし。水本さんお大事にね!」
「ありがとうございました。」

終わったのは嬉しいけど通れない…
どいてくださいなんて言えないよ〜泣

なーんて思っていたら
「ねぇ。この子通れないからどいてあげな?邪魔だよ」
「あぁごめんごめん」

優しい先輩だなぁ…
よし助けてくれたんだしお礼言わなきゃね。
「あ、あの…」
あれ、この人見たことある…

そしてそれと同時に
かっこいい……

そうして私は初めての一目惚れをしました。