「でね。その前に、三浦奈都が、出てきたの。」 待ち伏せでも、していたのかな? 脅迫するため? 「…へー。だれ?それー。」 そういうと、僕を睨む。 「この家。見覚え…ない?」 セーターの右ポケットから、写真を取り出す。 そこには、 僕が一ヶ月前に、奈都と初めて出会ったときの画像。 玄関口に、僕。 門の前に、奈都。 電柱の影からでも取ったのかな?