とあるお話、ここ東海東高校(とうかいあずまこうこう)に通う高校2年生の神岸とおると1年生の立川しおりの二人が送る恋のお話はじまりはじまり

チュンチュン
鳥の鳴き声がする
神岸「朝…か」
僕の名前は神岸とおる説明通り高校二年生だ。父と二人暮らしをしている、母は…まあ聞かないでくれ。
神岸「親父はまた仕事か…」
そう言いながら一人でパンを食べる
静かだ。
あ、そうそう言うのを忘れたが語り手は僕が担当している。なんの話だ?
神岸「行ってきます」バタン
今日は入学式、はっきり言ってめんどくさい
???「おっす神岸」
神岸「…お前か」
???「朝から冷たいな」
この???君は僕の…
???「誰に説明してるか知らないけどちゃんと名前は言ってくれよ〜」
こいつの名前は小野ゆうがバスケ部のエース…を夢見ている。
神岸「おはよう小野」
小野「ははは相変わらずだな」
神岸「遅刻する前に行こうぜ」
小野「だな…お、おい見ろよすごいかわいい子がいるぞ!」
神岸「お、どこだ?」
小野「あそこだあそこ」
神岸「まじでかわいいな」
小野「だろ?写真撮ろうぜ」
神岸「それは犯罪だぞ小野」
小野「冗談にきまってんだろ!」
(見たこと無かったな新入生かな?)
神岸「ほら行こうぜ」
小野「そうだな」

そして入学式は終わった。
小野「だるかったな」
神岸「お前は女子ばっか見てただろ」
小野「まあな」
そう言い笑い出す
神岸「そういや僕は先生に呼ばれてるから先帰ってくれ」
小野「なんかやらかしたのか?」
神岸「いやちょっとね」
小野「そうか…んじゃまた明日」
神岸「おうじゃあな」
こういう時に詮索しないところが小野のいいところだな
神岸「さてと…さっさと行くか」

神岸「失礼しました」ガララ
神岸「ふぅー帰るか」
カバンを持ち校舎に出る
神岸「ん?黒猫だ」
黒猫は校舎裏に行ってしまった
神岸「どこ行くんだ?」
僕は逃げた黒猫を追いかけた
神岸「あ、いたいた」
そこにいたのは黒猫と黒髪の女の子がいた
立川「あなたも猫を見に来たんですか?」
これが神岸とおると立川しおりの出会いだった

神岸「うん逃げて校舎裏に行ったから追いかけて来たんだけど…君は?」
立川「私は入学式の前にみかけたのでまたいるかなと思って」
神岸「あ、じゃあ新入生?」
立川「はい私1年3組の立川しおりって言います」
神岸「僕は2年の神岸とおるって言うんだよろしく」
立川「はいよろしくお願いします先輩」
先輩…なんていい響きなんだ、さらにかわいい後輩に呼ばれるなんて…
立川「先輩は猫好きなんで…」
と言いかけた時
びゅーん
立川「ひゃ!?」
神岸「おお」
立川「み、見ました?」
神岸「うんバッチリピンクありがとうございます」
立川「な!?」
神岸「いや〜事故だよね今の!?」
立川「変態!」
バッチーン
大きい音が響くなか僕は気絶した

神岸「………っ」
あれから1時間ずっと寝てた
神岸「なんだったんだあれは」
意識が戻りあの時の事を思い出す
神岸「ピンク…か、帰ろう」

神岸「ただいまー」
と言っても誰もいない静かだ
神岸「早く風呂入って寝よう」
まだヒリヒリする顔にシップを貼り僕は寝た

タータンたったたんたんターン(某RPG音)

チュンチュン
鳥の鳴き声がって使いまわしかい!
神岸「朝…今何時だ?」
時計を見ると8時40分だった
神岸「か、完全に遅刻だ…」
朝飯も食べずに飛び出す

神岸「遅刻しましたぁぁぁぁ」
石田「うん、知ってる とりあえず理由を述べよ」
この人は石田先生 僕の担任
神岸「寝坊しました」
石田「はい廊下ね」
神岸「はい」
小野「大変だな〜」
神岸「うるせぇ」
そして1時間廊下で棒立ちした
神岸「授業より疲れた」
小野「お疲れさん」
大石「おっつかれー」
神岸「大石…」
こいつは大石さつき一応友達 あ、ちなみに女の子
大石「しけたツラして元気だせー」
神岸「うっさい」
小野「神岸さ昨日ビンタされた?」
神岸「なぜそれを?」
小野「誰にされたか知らないけど赤いぞ」
神岸「…僕はなんもしてないのにビンタされた」
小野「なんだそりゃ」
大石「怖いねこの世は」
神岸「とりあえずビンタの変わりにピンクを頂いたから良しとしようかな」
小野「は?なんだそりゃ」
神岸「こっちの話」
それから3時間授業を右から左に流した
神岸「さてと飯か」
小野「一緒に食おうぜ」
神岸「ああ、その前に飲み物買ってくる」
小野「俺のもよろしく」
神岸「へいへい」

さてと飲み物は買ったし教室に戻るか
神岸「お?黒猫だ昨日の猫かな?」
校舎裏にまた逃げた追いかけよう
神岸「おいでおいでー」
立川「あ…先輩?」
神岸「えっと確か立川さんだっけか?」
立川「立川でいいですよ」
神岸「そっか…じゃ立川ここでなにやってんだ?」
立川「ご飯を食べ終わったんで黒猫をみにきたんです」
神岸「そっか…」
立川「あの昨日はすみませんでした急にあのそのび、ビンタしてしまって」
神岸「ははは僕は気にしてないよ、それに良いものも見せて貰ったし」
立川「ひっ!」
立川「先輩は変態ですね」
神岸「変態って…」
立川「覚悟してください」
神岸「ちょっと待ってよ、昨日は不慮の事故、事故だよ」
立川「す、すみません」
神岸「あ、でも僕も見ちゃったもんはしょうがないよねごめん」
立川「いえ、いいんです」
神岸「……」
立川「……」
会話がないただのしかばねのようだ
立川「あ、昼休みもう終わりですね」
神岸「本当だ、じゃあ僕はこれで」
立川「はいそれでは」
神岸「立川〜」
立川「はい」
神岸「これやるよ」ぽい
さっき買ったココアを投げた
立川「いいんですか?」
神岸「おう!遅刻すんなよ!」
立川「はい!…呼び止めたのは先輩ですよ?ふふっ」


〜1話終わり〜