舞台袖に行くと黄色い歓声があがる

『きゃーーーー』


「奏、学生のくせモテモテじゃーん!笑」

「うるせ。女、嫌いなんだよ」

こいつは健斗、一応俺のだち


「さっきあの可愛こちゃん助けてたくせ?」

「あー…」


見られてたのか、なんか恥ずいな

「あの子可愛かったよなー、まじで。奏も思わね?」

「別に」

女にろくなやつはいない
この時はそう思っていた

「あ!可愛こちゃんだ!笑」

「え!?」

健斗の指差す方を見ると

「ほんとだ」

こちらに走ってくる

「あ」

ばたっとコケた