「で?何?」 「私、山中優衣といいます!ここで働きたくてきました。」 「ああ。ごめんなさいね。ここで働くには面接が……」 「受けました!書類も提出して。今日ここにくるようにって」 女性は、はっとして中に戻ると男が突っ伏していた机の引き出しをあさる。 そして、1枚の紙を取り出すとキャスター椅子の男をにらんだ。 「馬鹿!こんな大事なもの。何で言わないでしまってるのよ!!!」 女性は書類に印鑑を押すと優衣に笑顔で 「どうぞ?」 と中へ招き入れた。