2 財津と日向は車の中で、和樹の家をじっと睨んでいた。 といっても、紀之の葬式で和樹の家は留守だ。 「もう!何時間、待ってると思ってんのよ!」 運転席の日向は携帯電話の画面を睨んだ。 見張れと当麻に頼まれたものの、あれから全く連絡がこない。 日向は苛立ちを隠せなかった。