「削られた?」 「……まあ。詳しいことはまだ分かりません。皆藤刑事。この紐を鑑識に回してください」 「鑑識に?なんでだよ」 皆藤が聞くと、当麻が呆れたように首を横に振った。 「すこしは脳みそを働かせてください。それが松谷紀之の首を絞めた凶器なら、ついてるはずです。犯人の指紋……もしくは」 当麻はそこで言葉をきると、荒れ狂う波をみつめた。 「……?当麻?」 当麻はフッと笑うと、今度は声をあげて笑った。 「?」 ますます訳が分からない。