「……分かりました。あと最後にひとつ」 「はい、なんですか?」 「オーナーは釣り好きでしたか?」 「ええ。暇があればすぐに釣りの話。しかも、オーナーはダイビングの免許を持っていて魚好きでもありましたよ。でもそれがなんで?」 「……いえ。対して意味はありません。 ありがとうございました」 「はい。また何かあったら遠慮なく連絡してくださいね」 伊藤はハンカチを当麻に返すと笑顔でフロントに戻っていった。