森田当麻の奇妙事件簿


電話を切り、当麻がフロントをみていると
フロントの方から若い女性が出てきた。

まとめた黒髪に大きな瞳。
色白に紅い口紅が印象的な清楚美人だった。

電話に出たのもおそらく、この女性だろう。

「伊藤と申します。森田様ですか?」

「はい。急なお願いで時間を裂いてしまい、申し訳ありません」

当麻が謝ると伊藤が首を横に振った。

「それで?お話とは?」

伊藤に案内され、向き合う形でソファに座る。

当麻は眠たくなるのを必死に抑え、話を切り出した。

「はい。倉敷麗奈さんと松谷紀之さんについて伺いたいんです」

すると、伊藤の表情が一気に曇った。

「……二人の何が知りたいんです?」