森田当麻の奇妙事件簿


当麻と来たときより、なんか……。

「しんみりしてますね」

メイドもおらず、長い廊下に誰一人いない。

「はい。旦那様のお通夜の準備で忙しくて……。ですから、いつもメイドが行く買い物も今朝は私が」

「脇田!」

脇田の言葉を遮るように声が聞こえた。

長い廊下を歩いてこちらにやって来るのは
パジャマ姿の和樹。

ボサボサ頭で長い髪も縛っていない。

和樹は優衣の姿をとらえると、顔を輝かせた。