天音(あまね):じゃあ、明日駅前集合ね!

鈴香:了解。じゃーねー


「うん、これでオッケー。」

携帯にてLINEらしきものをする美少女さんの鈴香ちゃんです(・ω<)テヘペロ

…冗談です。
ちなみに、天音というのは私が愚痴と萌えを思う存分ブチまけられる友達、結城ちゃんです。
あの子フルネームは結城 天音なんだよね。なんかこう、苗字呼びが定着しちゃってこうなったんだけどね。

そして私たちは明日、初めて二人でカラオケに行く。
大抵は皆結構行ってると思んだけど、私たちは別。
なんとも素晴らしいことに私、鈴香は本気で歌が下手。
《平均以上?何言ってるのいくわけないでしょ》
ということで、今までは家族としか言っていなかった。
しかし!!!下手だろうといいじゃないか!私は歌いたいんだ!!!
ということで、今に至る。うん、覚悟を決めたからにはガンガン歌ってやる!

理科の勉強になりそうな歌を聴きながら上機嫌の私、側から見たらそれはまぁ怖いんだろうな。

「鈴香ー!入っていいか?」

「どしたのバカ兄。私の部屋に同人誌でも隠してたの?」

「なんでお前はそう考えるんだよ!てか普通はエのつくアレじゃねえの!?ってそうじゃなくて…。」

「うん、相変わらずツッコミがキレキレで気持ち悪いね。入っていいよ。」

「で、何の用。私今理科の勉強してるの。」

「お前それ単に聴いてるだけだろ。」

「うるさい!いい!?水ノ素 爆くんの可愛さは異常なんだよ!」

「ああもう分かった…。それでだな。明日のことなんだが」

「お兄ちゃん、私明日は出掛けるから。」

「ああ分かってる。……………は!?」

「いや、うるさい。」

「あぁ、ごめん。……じゃなくて!!!出掛けるのか!?」

「う、うん、お兄ちゃん怖い。」