「本当エンジェル!かわいい!バカだったけど、私が天才に導いたのよ!」

「…あーうるせえ。なんであんなうるせえんだよ…」

午前4時13分、この時間に起きている俺は何をしているかと言うと…


「うんうん、百合は最高だよなぁ…。三次元の百合は許さねえけど…」

満面の笑みでテレビの中の美少女二人を眺める俺、唯香は完璧な変人だと思う。
多分、兄弟揃って二次元関連が好きなのは親のせいもあるのでは、と最近考える。

「にしてもうるせえな…。…はぁ。ちょっと行ってくるか…」

部屋を出る。なんだかんだ面倒を見てやる俺はなんなんだろうと考える。
…まさか、ツンデレ…?いや、デレがない。……シスコン?いや、妹とは思ってない。
今日も明日もいつまでも妹の鈴香と騒げたらいいなとふと思う。
でも、嫌いなものは嫌いだ。
鈴香の事は大嫌いだ。
あんなやつ、いなくなってしまえ…。